心のケア/魂への配慮

「宗教者」に求められていること
今年、2015年3月11日に「中外日報」さまにご掲載いただきました記事をご紹介させていただきます。この震災の災害救援の中で、宗教者は様々な活動を行ってきました。震災から4年を迎えました。この4年の働きで宗教者の働きをどう振り返ることができるのか。「心の相談室」の働きでかかわりを持ってくださいました、金田諦應老師、鈴木岩弓東北大教授、川上直哉東北ヘルプ事務局長の全3ページの対談記事です。
「中外日報」への寄稿と、「東北で新しく起こっていること」
「中外日報」と言う新聞があります。諸宗教の活動を伝える新聞です。この度、私・川上直哉の論説が掲載されましたので、ここに御紹介いたします。
「宗教者」という役割
2011年の震災は、これまで起こった多くの災害の経験の中で語られるようになりました。 津波は、貞観の大津波を私たちに思い出させました。 原発爆発事故は、チェルノブイリを参照させます。
日常に寄り添い、取り戻していくために
被災地で多くの方と出会う中で気づかされるのは、震災は誰にとっても、日常の生活の中に突然現れた非日常の出来事であったということです。被災者は誰もが、非日常の災害を目の当たりにし、無力の中に立ち尽くさざるを得ませんでした。
諸宗教の支援活動の連携を目指して
東北ヘルプは、心の相談室の立ち上げに関わりました。
そして今、東北ヘルプ事務局長は、心の相談室の「室長補佐」の責任を担っています。
諸宗教者と共に
東北ヘルプは、2011年4月、仙台仏教会様と宮城県宗教法人連絡協議会様との協力を頂き、「心の相談室」を立ち上げました。
傾聴と伴走と
東北ヘルプは、震災に遭った東北地方太平洋側全域の支援センターになりたいと願っています。これは大きな志ですが、東北ヘルプ発足当初からの願いです。その志が、「東北ヘルプ」という略称にこめられているのです。